お知らせ

令和7年版、神奈川県商店街実態調査報告書が完成

2025年11月19日

神奈川県の商店街に対して行っております「神奈川県商店街実態調査報告書令和7年度版)がまとまりました。

神奈川県内の商店街の実態を調査するものとして毎年実施、今年度は抽出調査として359の商店街データの中から70商店街を対象として抽出し、商店街の会費と資金確保、事務にかかる労力、インバウンドを主なテーマに設定して調査をしました。
多くの商店街から、生の声を集めています。

■調査概要
 調査対象  …… 商連かながわ加盟の商店街・未加盟の商店街
 方法と時期 …… アンケート調査(郵送・FAX・Web)令和7年5月7日~5月30日
 配布数等  …… ①商連かながわ加入の商店街(62商店街)
         ②商連かながわ未加入の商店街(8商店街) 合計70商店街
 回収数   …… 53票(回収率 75.7%)

■調査結果の概要
◆約3分の1で景況感が厳しいとの見方、一方で約2割強が回復傾向との見方

・最近の景況感については、「どちらともいえない(わからない)」(41.5%)が最多、「やや悪い(停滞している)」(30.2%)、「悪い(衰退している)」(5.7%)の合計が35.9%で、約3分の1が景況感を厳しく見ています。
・「やや良い(回復してきている)」(20.8%)、「良い(繁栄している)」(1.9%)の合計は22.7%でした。
・立地環境別では、回復傾向(「良い(繁栄している)」+「やや良い(回復してきている)」)は「駅前・繁華街型」(30.8%)が最多、「住宅近隣型」(28.6%)、「観光地型」(20.0%)が続きます。厳しい評価(「やや悪い(停滞している)」+「悪い(衰退している)」)は「観光地型」(40.0%)が最多、「駅近隣型」(38.9%)、「住宅近隣型」(35.7%)の順でした。

◆今後の活性化の見通しは、約3割弱が回復傾向、約2割が厳しい見方
・今後の活性化の見通しは、「変わらない」(49.1%)が最多。
・「やや良くなっていく」(26.4%)、「良くなっていく」(0.0%)の合計は26.4%でした。
・「やや悪くなっていく」(15.1%)、「悪くなっていく」(5.7%)の合計は20.8%でした。
・楽観的見通しが悲観的見通しを5.6ポイント上回ったものの、半数近くが「変わらない」と回答しており、全体としては慎重な見方が優勢です。

◆一店舗あたりの平均月額会費は「1,001~3,000円」が最多、資金源は会費のみが約6割
・一店舗あたりの平均月額会費は「1,001~3,000円」(41.5%)が最多、「1,000円以下」(15.1%)と合わせると56.6%が3,000円以下でした。次いで「3,001~6,000円」(13.2%)、「6,001~10,000円」(13.2%)、「10,001~30,000円」(13.2%)、「30,001円以上」(3.8%)の順でした。

◆会費の使い道として重要だと考えられているものは「集客イベントの経費」で約7割
・重要だと思う会費の使途は「集客イベントの経費」(71.7%)が最多、「街路灯等の所有設備の維持費」(43.4%)、「各種セール・商品券等の販促費」(39.6%)、「事務員・スタッフ等の人件費」(24.5%)が続きました。

◆会費以外の収益事業について「ある」が約5割弱
・会費以外の収益事業などあるかどうか聞いたところ、「その他の収益がある(イベント出店手数料や広告料等)」(24.5%)、「賃貸料など、所有する施設や物件に関わる収益がある」(20.8%)となり、会費以外の収益がある商店街は、45.3%でした。そして、会費以外の収益事業は「ない」は、58.5%でした。

◆負担感のある事務作業は「経理業務」と「会費の回収・集金」、どちらも約4割
・負担感のある事務作業は「経理業務」(41.5%)と「会費の回収・集金」(41.5%)が最多、「補助金等の申請書類の作成」(39.6%)、「会員対応・配布物配り」(37.7%)が続きます。
・事務作業の省力化では「デジタル化・自動化」(47.2%)が最多で、「役員・会員間で分担」(45.3%)が続き、「作業の外注」(15.1%)も見られます。
・「デジタル化・自動化」について、平均月額会費10,001円以上では66.7%、平均月額会費10,000円以下では47.7%でした。

◆インバウンド(外国人観光客)が来街している割合は約3割
・外国人観光客の「来街はほとんど無い」(66.0%)が最多で、「一定数が来街している」は17.0%、「来街が多くなってきている」は15.1%でした。
・来街理由は「商店街の至近に観光スポットがあるから」(22.6%)が最多、「SNSやメディアで話題になった場所・店・商品があるから」(17.0%)、「交通の要所・経由地になっているから」(15.1%)、「商店街の街並みが独特なので、それを見に来るから」(11.3%)、「宿泊施設や多言語対応の店が多く、街の利便性が高いから」(3.8%)、「その他」(11.3%)、「わからない」(24.5%)でした。
・外国人観光客の来街と景況感の関係について調べたところ、外国人観光客の「来街が多くなってきている」商店街では、「やや良い(回復してきている)」は35.3%、「やや悪い(停滞している)」が17.6%、一方、外国人観光客の「来街はほとんど無い」商店街では、「やや良い(回復してきている)」は17.2%、「やや悪い(停滞している)」が45.7%でした。

◆最も大きいと感じる商店街の現在の役割
・「地域住民の方や通勤の方などの日常の買い物又は飲食・サービスの場としての割合」(58.5%)が最多、「どちらかというと買い物の場というより地域の祭りの担い手又は地域の方が集う交流の場として期待されている役割」(20.8%)、「近隣又は商店街を訪れる観光客の買い物又は飲食・サービスの場としての役割」(18.9%)、「その他」(1.9%)、が続きました。
・平均月額会費が商店街の役割によってどのように異なるかを分析したところ、「どちらかというと買い物の場というより地域の祭りの担い手又は地域の方が集う交流の場として期待されている役割」と答えた割合は、平均月額会費3,000円以下の商店街で23.3%、平均月額会費3,001円以上の商店街は18.2%でした。

 
★この調査の詳細については、以下、PDFファイルにて掲載しております。
 

「令和7年度 商店街実態調査報告書 概要版」

PDFファイル(全8ページ)

「令和7年度 商店街実態調査報告書」

PDFファイル(全42ページ)

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