お知らせ

第13回「かながわ商店街大賞」が決定。商店街部門5団体、大型店チェーン店部門2店が受賞

2024年12月20日

神奈川県と県内の経済団体で構成する「かながわ商店街大賞実行委員会」による、第13回「かながわ商店街大賞」が次のとおり決定しましたので、お知らせします。

「かながわ商店街大賞」は、神奈川県内の商店街の優れた取組を表彰し、広く紹介することにより、あらためてより多くの県民に商店街の役割や魅力を知っていただくとともに、他の商店街の活性化の参考としてもらい、県内の商店街全体の活性化に寄与することを目的とする表彰です。

今回の特色は、先進的な取組だけでなく日ごろから地道に取り組んできたことも含め、受賞が決定した商店街のこれまでの実績やそれぞれの特性に応じて工夫を凝らしていることについて評価されたところです。
 
(1)応募数 
【商店街部門】       10団体
【大型店・チェーン店部門】 2店
 
(2)応募期間
 令和6年8月1日(木曜日)~9月30日(月曜日)
 
(3)受賞団体 
【商店街部門】

大 賞(1団体)
鎌倉由比ガ浜中央商業協同組合:鎌倉市

優秀賞(1団体)
伊勢佐木町7丁目商栄会 :横浜市中区

特別賞(3団体)
大神商店会 :横浜市神奈川区
紅谷しんしく会 :平塚市
千本桜商店会 :大和市

【大型店・チェーン店部門】

大 賞(1店)
川崎モアーズ :川崎市川崎区

特別賞(1店)
中山とうきゅう:横浜市緑区

(4)授賞式 
 令和7年1月7日(火曜日) 15時00分~15時30分
 メルヴェーユ 6階ヴァランセ:横浜市中区桜木町1 丁目1-8-2 県民共済プラザビル
 
主 催 「かながわ商店街大賞実行委員会」(7団体で構成)
 神奈川県・公益社団法人商連かながわ・神奈川県商店街振興組合連合会
 一般社団法人神奈川県商工会議所連合会・神奈川県商工会連合会
 神奈川県中小企業団体中央会・公益財団法人神奈川産業振興センター
 
後 援 神奈川新聞社・t v k
 
【問い合わせ先】
かながわ商店街大賞実行委員会 事務局:公益社団法人商連かながわ
電 話:045-633-5184

【講評詳細】

商店街部門

【大賞】
鎌倉由比ガ浜中央商業協同組合:鎌倉市

《独自性高い商店街MAPとSNSを利用したハイブリッドな手法で来街者を呼び込む》
 江ノ電和田塚駅から由比ガ浜駅に向かう街路沿い約500mの範囲に広がる、観光客と地域住民が共に利用する商店街。街路はきれいに整備されており、街路灯に季節の花とイルミネーションを設置し景観向上を図るとともに、防犯面でも地域に寄与。代々続く歴史のある老舗に加え、街の景観を活かした新しい店舗も立ち並ぶ。その会員店舗の特徴をとらえた手書きの温かみのあるイラストMAPを作成し、実際に商店街を歩いてみたくなるようなプロモーションを行っている。また、店舗の動画を定期的に投稿する試みを行っており、景観形成に加えて、アナログ(MAP)とデジタル(SNS)を活用したハイブリッドな販促で来街者を増やす取組みを行っていることが評価された。

優秀賞 (1団体)
伊勢佐木町7丁目商栄会:横浜市中区

《商店街のシンボル「子育て地蔵尊」を資源とし、地域に親しまれるまちづくり》
 京急線黄金町駅、市営地下鉄阪東橋駅の間にある商店会で、昔ながらの商店街の景観が維持されている。商店街内にある「子育て地蔵尊(一六地蔵尊)」を地域資源として最大限に活かし、6月~8月の1日、6日、16日、26日に「一六縁日」を開催する他、ストリートライブ、七夕飾り、風鈴飾りなど多彩なイベントも展開している。また、伊勢佐木町の中で7丁目として単独組織で活動しており、外部からの事務長を採用。町内会、地蔵尊、商店街と組織を分け、透明性ある会計決算を行うとともに、外部の力も効果的に活用しながら地域に親しまれる活動を地道に継続していることなどが評価された。

特別賞 (3団体)
大神商店会:横浜市神奈川区

《エリアをつなぐまちづくりで異業種・多世代交流をはかる》
 大口駅東口に広がる6エリアをつなぐ街づくりを、商店だけでなく企業や個人も参加して進める新しい形の商店会。毎年オオカミフェスタというまち歩きスタンプラリーを実施、地域にある病院、施設等も参加し、会員同士や多世代の交流の機会が増えている。また、地域の専門学校と連携して開催するスマホ教室では、学生がシニアにマンツーマンで教えることで、社会で学生を育てる環境づくりと若者が高齢者の支え手になるといったモデルを実現。こうした取組みが広がり区内の他の商店街でも開催されるようになるなど、モデルの波及性も評価された。

紅谷しんしく会:平塚市
《昭和の雰囲気を残しながら景観改善でイメージを刷新》
 平塚駅西口からやや離れた場所にある、昭和の雰囲気を残す商店街で、昔ながらの商店、居酒屋など様々な業種が混在している。あまり良いとは言えなかった通りのイメージを払拭するため、若者に人気の店を誘致したり、景観面でも提灯、ビールジョッキ型の街路灯、アーチ、のぼりなどを設置するなど、コロナ禍の中でも継続して改善を進めてきた。その後年3回のプロレスを中心としたイベントも始め、少しずつ形になり、映画などの撮影場所にも利用されるようになってきている。それらを通じて商店街の知名度、イメージがアップし安心して歩ける商店街となったことが評価された。

千本桜商店会:大和市
《子ども達が主役のイベントづくりで地域活性化》
 小田急線高座渋谷駅から少し離れたところにある、会員数が十数店の小規模な商店会。近隣の引地川沿いの桜にちなんで桜をテーマにした取組みを展開している。桜と子どもを主役とした各イベントは、地域各団体の協力も得ながら、地域一体となって開催。その中でも「千本桜こども文化祭」は子ども達が主体となって模擬店やワークショップ、お化け屋敷、ステージ等を運営するなどイベントを盛り上げており、毎回多くの子ども達の参加がある。高齢化が進むまちで、小規模な商店街ながら子どもを対象とした事業を強く推進していることが評価された。

大型店・チェーン店部門

【大賞】
川崎モアーズ:川崎市川崎区

《互いの強みを生かしながら商店街と一体となってイベントを開催》
 川崎駅前に立地し、川崎銀柳街商業協同組合を構成する一店舗として、長らく継続して組合の理事を務めるとともに、商店街の販促活動に連携しながら参加している。「ストリートピアノ」では、店のエントランスにピアノを設置し演奏会を開催。テナント店舗も、商店街のイベント時にはブース出店するなど、積極的に参加している。商店街設立時から会員として大型店のノウハウを活かし販促委員会にも携わり、商店街SNSとモアーズのSNSで相互の情報を発信するなど、それぞれの強みを活かしながら連携し集客力アップに努めていることが評価された。

特別賞 (1店)
中山とうきゅう:横浜市緑区

《イベントへの参加・協力で商店街来街者の回遊性の一役を買う》
 中山駅北口の駅前に立地し、中山商店街で開催するイベント、盆踊り、中山まつりには長年に渡り協賛している。また、今年の5月に実施した楽天シニアアプリを利用したデジタルスタンプラリーにも参加したことにより、中山とうきゅうのある駅北側と、駅南側を回遊してもらう流れができ、線路を挟んで立地する商店街内の回遊という長年の問題に解決策を提示することができた。中山とうきゅうのスタンプラリーへの参加が、駅の北口と南口の回遊性の創出につながり、ラリーへの多くの参加者も得られた効果などが評価された。