──葉山のゆったりした空気とグリル料理を味わう──

　風早橋ガーデングリルカフェは、葉山町の風早橋バス亭近くにある古民家を改装したカフェだ。緑豊かな庭でBBQパーティを楽しむこともできる。
　看板料理は「ビア缶チキン」。ビールを少し残したビール缶に丸鶏を挿して炭火で焼くという豪快なグリル料理で、パリパリの皮とビールで蒸されたジューシーな味に、同店特製のスパイスが食欲をそそる。
　「地域の人たちが、のんびりくつろげるカフェを目指しています」と話すのは店主の高橋雅英さん。元は都内でアパレル店に従事していたのだが、葉山のゆったりした空気感を気に入って15年ほど前に移住。そして5年前に自宅を改装しカフェを開業した。
　派手な宣伝はしていないが、葉山日曜朝市など町内外のイベント等には積極的に出店し、最近は県外のお客も増えてきた。ならばと、今後は冷凍のビア缶チキンや専用スパイスなどの通信販売なども視野に入れて考えているという。
　とはいえ、大切にしているのは、葉山らしい空気感だ。店のコンセプトは今も昔も「Your Local Public House」。地元の人がのんびりと集う場所がここにある。

「かながわ商店街・おみせ新聞令和元年10月号より」