──「美味しいお米でつくる健康」を地域の人々に届ける──

　伊勢原駅から徒歩5分ほどの商店街の中にあり、創業から約110年の老舗が熊沢米店だ。新潟や山形を中心とした各産地のお米を広く揃え、玄米から精米できる工場も完備し、店頭での精米もお手の物。昔ながらの「お米屋さん」だ。
　「お米専門店は減っていて、今や競合はスーパーやネットショップですね」と、4代目の熊沢学さんが話してくれた。昔とは違い、消費者は米店だけでなく様々な店で米を購入できる。だが、それも逆に商機になると言う。「新しいお米の品種もどんどん増え、新潟の「新之助」や宮城の「だて正夢」など全国各地の美味しいお米がたくさんあります。当店のような専門店なら品種によって異なる食感をじっくりお客様に伝えていくことができます」
　『美味しいお米で健康にお手伝い』それが熊沢米店のコンセプトだ。熊沢さんは、お米の博士号ともいえる「お米マイスター」も取得、お米の美味しさを追求するブレンド技術を磨いたり、地域の食材とのコラボなど、やってみたいことは尽きない。お米の良さを伝える伝道師のような存在として、お店はこれからも、この地で元気に営業を続けていく。

「かながわ商店街・おみせ新聞平成31年4月号より」