アルファクロス登戸店は小田急線・向ヶ丘遊園駅前のビル3階に立地する。エレベーターの扉が開くと、広々とした空間に、テーブル席、カウンター席やソファ席が並び、2台のダーツも置いている。「どのような用途にも柔軟に対応できる、楽しい空間創りをしている」と井野大輔代表は言う。さらにインパクトあるのが、質のよい素材と手の込んだ調理法の料理だ。耳に残るネーミングにもこだわった。「塩ハンバーグ」は他にない味と口コミになり、3種類の海苔と生クリームの「岩海苔のクリームパスタ」も、多くの人が注文する。これを生み出した店長兼シェフは、実はアルファクロス武蔵小杉店に足繁く通う客であった。明け方まで営業し、深夜3時まで食事をオーダーできる当店にも、このように飲食業で働く人の来店が多い。いわばプロも認める店だ。
そうした人気を支える3つめの要素は接客。井野さんは言う。「来店したお客様が帰る時にまた来たいと思われることは、当たり前。人に紹介したい店と思わせるような接客サービスが理想」と。疲れている人が多い時代にあって、お腹ばかりでなく、心も満たされる店を目指した取組が続く。
執筆者:為崎緑[けいしん神奈川]
「かながわ商店街・おみせ新聞平成31年4月号より」